お題・5つの症状より
3.頭痛
頭がガンガンする。痛いと言うよりは、頭全体をぎゅうと何かで締め付けられたり緩めたりされているような。
デコだデコだと誰かに言われた、この額に冷たい布を乗せられて。まあ寝てなさい、と岩場の影で横にならされた。アダイを出て2日目のこと。
3.
やはりとは、思ったけれど。
一応確認をしに来ては見たが。シモンの部屋に、主は居なかった。あつらえてある寝台も、事務机にも、今日誰かが帰ってきた形跡が見当たらない。夜の会議の後、疲れも取らずいったいどこへ行ったのだろう。
ニアさんの聞いたとおり、見回りに出ているのだろうか?
行為自体は賞賛すべきことだとは思う。だがもしそれが本当に毎夜の事なのだとしたら、誰かが止めてしかるべきだろう。リーダーが体を壊してしまっては元も子もないではないか。
そう考え始めて、ふっと我に返る。ああ、自分も。いつからそういう考え方が染みついたんだろう。
結局ハリーポッターを見終わった後に、
「ごめん、今朝録ったヤツ(グレンラガンのことである)見る・・・」
と言ったところ
「僕は見ないから」
と即座に部屋を引き取られましたとさ。
でもいいんだ!見たかったんだから!
で、16話。
2.
聖典のページをぱたりと閉じた。
司祭が持っていた時間と、自分が持ち歩いていた時間とが積み重なって、この小さな書物はますます古びて埃の匂いがする。あまり何度も開くと、とじ目が千切れてしまいそうだ。
あの日から。あの不吉な予言を聞いた日から、ロシウは毎晩この書の解読を進めている。リーロンから一通り文字を教わってわかったのだが、この聖典の文字は、今伝わっている文字よりもさらに古いものらしい。いったいいつから伝わっている物なのか、それすらわからないので、めくら滅法の手探りに近い。だが幸い、このダイグレンを目指してやってくる者の中にはまれに、古い文字を知る人、あるいは伝承を伝える古老を紹介してくれる人が居る。今日も、少し手がかりになるような文字を知っている老人が居て、そこを訪ねてきたのだったが。
ふうっ、とため息をつく。せっかく役に立ちそうな情報を仕入れたのに。うまく頭が働かない。見慣れた文字すら頭に入ってこない。
昼間、ニアの言ったことがひっかかっていた。
4.おべんとう 2
目が覚めると、6:30だった。同室のチビが壁にかけた時計がほんのり光っている。天井もまだ薄暗い。
しまった。何でこんな早起きしてんだ、俺は。それも月曜日の朝に。
学校なんか行きたい時間に行きゃあいい、俺は眠りたいときはとことん寝る!そういうポリシーが崩れちまうじゃねえか。(思い出した、そのとことん寝る!を貫いて、確か昨日は丸一日寝てたんだった)
さすがの俺もこれ以上は眠れそうにねえ、か・・・・・
しかも悪いことに腹が減ってきた。腹が減っては戦ぁできねえ。どうせまだ誰もいねえだろう。食堂に行って、なんか漁ってくるか。
赤い、荒野を歩いている。
太陽がいつも赤く照らしているから。ここの太陽はいつも赤いんだ。足下の土が熱い。
初めて地上に出てきたときは、それすら嬉しくて、むやみに歩いたり走ったりした。熱い地面と、熱い太陽と、まぶしい光。
赤い、赤い砂。赤い太陽。
お題・5つの症状より
2.目眩
「おいおい、頼むからここで寝るんじゃねえぞ」
そう言ったのに、腕の中の弟分はどんどん温かくなっていく。眠くて体温あがる、子供か、こいつは。
「水辺のそばで寝たら風邪ひくっつってんだよ・・・・・・シモン」
期間限定グレンラガンのカミシモ(シモン総受が信条)テキスト垂れ流しブログです。
鉄は熱い内に打て!
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